DV逃げして 2カ月が経った
子どもたちと笑顔で暮らしている。
経済的な不安はある。それでも、その不安は加害者である配偶者がいつ何をしてくるか、不安にさいなまれていたときほど大きくない。
良かった、と思う。
この2カ月で進んだことは、双方代理人委任、着手金の支払い、離婚調停申立て、婚姻費用分担請求調停申立て、そして相手方からの面会交流調停申立て。
3本の家事調停が申し立てられた。
これで本人同士でわーわーきゃーきゃー言うことなく、法律家の意見を介して冷静に話し合うことができるんだ、と思うとお金の払い甲斐があるというもの。
正直手痛い出費だが、何もかも解決したあとにまた頑張って預金や資産を増やせるようになればいい。
そうこうする間に、先日参加した母子寡婦福祉会の総会があったので参加してきた。
思ったより多くの人数、思ったより多くの子どもたち、軽く手を振り「元気?」と声を掛け合う子どもさんたち。
先日はこんなことを考えていた。
でも、子どもたちはどうなんだろう。
子どもたちの受けた傷は、私だけには癒せない。それだけは分かっている。しかし、周りの大人にヒーリングが出来る人がいるだろうか。心理士に繋ぐ?市のこども課に相談する?
うすぼんやりと考えるのだけど、アイデアも何もない。
アイデアも何もない状態で加入した団体ではあるが、やはり「ひとり親家庭の子どもたちのためにもなる団体なのだと感じた。
特に事業の一つとして今回初めて知ったのが「奨学金」の勉強会が開かれたり、この会独自の奨学金があったりということ。入学祝い金もあり、受け取っていた新中1の子も笑顔であった。
地域のひとり親家庭向けの団体で、フードドライブや学用品交換会、子どもも含めての交流会、様々な取り組みがなされているようだ。
それ以上に「奨学金」という心強い情報も得た。そのほかの奨学金制度のための勉強会もあるという。
総会の始めに臨席した市長がスピーチする中に「本市では『養育費確保事業』の一環として公正証書作成の補助や、公的養育費分担制度などが開始され」とあった。そういう情報は市のHPにも公報にも載っていないこと。ここに来て初めて知った制度で「やっぱり当事者会には入っとく方がいいな!」と自分の判断を肯定した。
何より感心したのは、奨学金を受けたご家庭の親御さんがスピーチしていらしたこと。
「本当は塾に行かせてあげられたら良かったのですけれど、経済的にままなりませんで。子どもはこちらの福祉センターの学習室を使ったり、無料塾でも教えていただきましたし、この会にはだいぶ助けられたと申しております。今はもう進学先の国立大に行っており会には出られませんが、子どももお礼を伝えて欲しいと言われましたので私が代わってお礼を申し上げます」
じんわりときた。
ひとり親家庭には、やはりままならないことが多い。塾に通わせる時間の余裕、資金の余裕とがない。(養育費や婚姻費用がしっかり払われりゃぁな~と思うけど)
それでも子どもたちには学びたいという意欲があるわけで、塾がない状態でどうやってそれを叶えるか。公共施設での学習支援、ひとり親家庭向け無料塾・低料金塾への参加など、それらにリーチできることは良いことだと思った。
つくづく「当事者」「ピア」の大事さを思う。
臆せず当事者会に飛び込んで、本当に良かった。
子どもたちのためにも、自分のためにも、このコミュニティを大事にしたいと思う