ほぼ黒ワンピース生活

ほぼ毎日黒のワンピースを着ています。考えたことなどあれこれと。

私の話しを聞いてもらえるのは、話しを聞いてもらえなかった誰かの涙があるからで

私は誰かの涙の上に立っている

身近な男性からの暴力について各所に相談に行っている

中にはセカンドレイプ状態になった相談先もあったけれど、思った以上に「聞いてもらえる」ことに驚いている。そして感謝している。

 

DV相談、セクハラ相談、女性の権利を不当に害するあれこれ。

それらについて相談すると、決まって「でもあなたも悪いところがあるんじゃない?」と問われる。これまでの人生そうだった。

研究室でのセクハラを告発しても、何故か翌日「加害者の方に謝ってください」と後輩男性から注意された。なんでやねん。

身近な男性からの暴力について、彼を知るシニア女性にも相談はした。「仕事でうまくいってないとか、あるのかもしれないね」と相談した二人中二人が言った。「仕事でうまくいってないからって、私に性暴力をはたらいていい理由にはならないよね」と返したら黙った。

 

今まで相談した先は、配偶者暴力相談センター、母、義母には匂わせで相談、警察、弁護士(3か所、うち1か所はセカンドレイプ被害受け)、

暴力相談センターでは「あなたさまの心を守れるように私たちも尽力しますから。相談寄せてくださってありがとうございます。お子さんも一緒に安全に過ごせるようにしましょう」と、私のことをあなたさま、と言ってくれ、心配してくれ、行政上の手当てにも近い手続きをしてくださる。

警察では「お子さまとご相談者さまの安全が気になっておりましてお電話かけさせていただきました」と何度も電話を頂く。

弁護士事務所では争点の整理をし、離婚調停と婚費請求の調停を同時に請求するほうがよろしいでしょうとアドバイスをもらい、全体の見通しを立ててもらい。

 

私が決断したこと、つまり身近な男性と離別すること、それらを応援してくれる場所が思った以上にある。そしてそれぞれが、私の決断を支持して、勇気づけてくれる。

 

思った以上に「聞いてもらえる」その状況に感謝が止まらない。

 

しかしふと思う。

この、私の話しを「聞いてもらえる」状況は、過去いくつもあったであろう「聞いてもらえなかった」誰かの涙の上に浮かぶ、小舟だ。

聞いてもらえず、被害を矮小化され、時には自分の責任にされ、侮辱を重ねられ、涙し、心からも身体からも血が流れ出で、中には命を落とした人もいるだろう。何千人と、何万人と、何億人と、そして彼女たちは今もどこかで涙を流している。

そして彼女たちの中から立ち上がり、「私は黙らない」とより大きな声を上げ、活動を始めた人たちがいる。自分で始めた人たちがいる。協力者を得て、言論と理論に磨きをかけ、多くの人を動かすことに成功し、そして、今がある。

 

自分の足元にある涙の海を見るにつけ、哀しくなる。辛くなる。でも、立ち上がらなければと思う。勇気づけられる。私は頑張る。私がつなぐ。私は黙らない。この状況を変えてみせる。これからを生きる女性たちに、同じ思いはさせない。そして、女性みんなで、幸せになる。

 

6s-adviser.hatenadiary.jp

 

立ち直ろう。立ち上がろう。

先人たちの涙に助けられている私こそが。彼女たちの流した涙に報いるように。