共同親権導入に関する民法改正案に反対する市民の声です

12:41 2024/03/19

Title:
離婚後共同親権の導入に関する陳情

Text：
△△△市議会議員 ○○さま

△△△市内在住の(@tk_e )と申します。
掲題事項、離婚後共同親権の導入に関し、反対の陳情をするとともに、
○○議員の見解をお知らせいただきたくメールいたします。

当方について簡単に自己紹介いたします
・精神障害当事者
・年金生活者（障害基礎年金2級受給）
・子育て中の女性
・性暴力被害者
・離婚前提別居中の同居親（みなしひとり親家庭）
ざっくり五つの属性を持っています。

さて、今国会にて「離婚後の共同親権の導入」に関する民法改正案が今国会に提出されます。
本件に係る請願を読みますに、
https://shugiin.go.jp/internet/itdb_seigan.nsf/html/seigan/2111786.htm

一部を抜粋いたします。

「離婚に伴う子供の親権・監護権争いを優位に進めるために、一方の親の同意なしでの子供の連れ去り別居とその後の親子引き離しが後を絶たない。」

「一方的な子供の連れ去りや引き離しは、子供の成長に長期間にわたり悪影響を及ぼす非人道的行為であり、欧米の先進国では誘拐や児童虐待となるのに対して、我が国では法的な制限がなく、かつ家庭裁判所が監護の継続性を重視するあまり、先に監護を始め、これを継続している事態を法的に追認していることから生じている。」

なるほどと読み進めるものですが、ふと、こういった事案が生じる原因となる行為については何らかの法的対応がされているのでしょうか。

相互扶助すべき夫婦の間に離別を選択せざるを得ない事象は多数ございますが、話し合いでの解決ができず、家を出るほかない選択に至るには、何等かの「不法行為」が元になっております。

ここに言う「不法行為」は家庭内暴力（ＤＶ・ドメスティックバイオレンス）、性的虐待、経済的ＤＶ、モラルハラスメントを言います。

私本人も一方の親（夫）の同意なしで子どもを連れて別居するに至ったものですが、
これは夫からの性暴力加害に耐え兼ね、時には通院を要する外傷を受け、自死をも考え、このままの状態で同居は不可能と判断したためです。
そして、上記にいう「子どもの連れ去り」に至った内情は、子どもの養育には私が主体として行う監督保護と、実際の育児とが必要であるからです。
夫には育児の能力がありません。

日々繰り返される性暴力、苛烈な状況と言って構わないと思います。そこから己と我が子を救い出す自助行為として子どもを連れての別居があるのです。
この状況に至るのは、先に生じた男性からの性暴力・不同意性交罪です。先に不法行為をはたらいたのは夫の方であります。

各種相談先に相談しましても、「まずはお子さんを連れて逃げてください」という助言をいただきました。

相談先は以下の７機関です。
内閣府DV相談プラス、
配偶者暴力相談支援センター、
△△△市人権課、
△△△市こども健康課、
●●警察署、
福岡児童相談所

上記のような事例は個別具体のものではありますが、
内閣府調査によりましても、配偶者から日常的に暴力を受け相談支援センターへの相談件数が増えていることが報告されています。
https://www.gender.go.jp/policy/no_violence/e-vaw/data/pdf/dv_data_01.pdf

子どもを連れての別居に至ってのち、
配偶者からは同居をするように、子どもに会わせるようにと強く要求されますが、
性暴力の現場である前居に戻ることなど心的外傷に苦しむ私には到底不可能であり、
子どもたちも私に日常的に暴力をふるっていた夫に対して嫌悪感を示しており「パパにはもう会いたくない」と言います。

夫からの不法行為により、私たち家族は「方の親の同意なしでの子供の連れ去り別居とその後の親子引き離し」に至っているものですが、まず手当てが必要なのはどちらでありますでしょうか。

暴力に耐え、怯え、悲しむ我々が、暴力の主体、加害者である「一方」の同意を得ることなど可能なことでありましょうか。

まずはＤＶの主体たる者の起こした不法行為を取り締まり、退去命令を即時発効し、ＤＶを厳罰化し、ＤＶ加害者更生プログラム等の実施をし、
そして被害者保護、被害者支援、生活再建応援の手段を拡充することから始めて欲しいと切に願います。

誰も「加害者を懲らしめる目的で」子どもを連れて別居はしません。
「被害者である自分と子どもを救うために」行動を起こすのです。

３月８日、国際女性デーに閣議決定され、３月１４日、ホワイトデーに審議入りするとのことで、
つくづく女性への配慮を欠く政治だと憤りを隠せません。

#STOP共同親権
#ちょっとまってよ共同親権

これらのハッシュタグでSNSを探せば、より多くの声が聞こえてまいります。

是非とも、○○市議におかれましては、ＤＶ被害者の声に耳を傾け、膝を突き合わせて意見を聞き、
共同親権の導入に係る民法改正案にＮＯを、ＤＶ被害者支援を急務とすべきと実感いただきたいと思います。

本事案は国政に関するものではありますが、一市民の声を濃く深く届けたく、○○市議への陳情とさせていただきました。