ほぼ黒ワンピース生活

ほぼ毎日黒のワンピースを着ています。考えたことなどあれこれと。

「俺と同じくらい稼いでから言え」の裏側

「ハンドメイドでもして稼いできてよ」

配偶者に言われました。すごく色々の思いが湧いて止まらないので書いてからまた考えた。あっちも何か、抱えてるんじゃない?

胸糞悪いけどこういうことがありました

 

6s-adviser.hatenadiary.jp

 

「ハンドメイドでもして稼いできてよ」

 

へぇ、そう思うんだ。

価値観を共有できない人間との共同生活は疲れるね。

 

と思ったものですが、あっちもあっちでそういう言葉しか選べない状況に追い込まれているのではなかろうか、とも思うようになりました

 

 

上掲ツイートにおける「俺と同じくらい稼いで来い」は、家事や育児の分担を求めると「俺と同じくらい稼いで来たらやってやるよ」といった暴言が沸いて出る現象のことを言いたかったのです。

こういう議論にならない議論が沸くことが共働き家庭あるあるになって久しいですが、けどもうそれも時代遅れですよね、という流れにもなっています。

だって実際、男女の雇用機会均等が達成されたとも言えないし、賃金格差もまだ顕在ななか、それでも同じくらい稼いでくる女性も増えたし、家事育児をやりこなしたうえで同じくらい稼いでこれるんだったら、貴方は不要なんですもの……

 

さて、女性の側から見たら「マジでクソだな」と思う言葉でも、そういった暴言を吐いてしまう心象を察してみますと、あぁ、貴方も疲れてるのね、と同情もできるものです

 

男児たるもの弱音は吐けないと自縛しており、

仕事の責任から逃れられないと信じ込んでしまい、

一度仕事を緩めたら職場から干されると思い込んでしまい、

 

気持ちが窮屈になってしまってるのですねぇ。

 

窮屈になってしまう心情も分かるのですけど「世の中結構、そんなこともないよ?」と、私から見れば思うわけです。

弱音を吐くはかないに男女の別はない。負いきれないほどの責務は職場で相談して分散し、会社全体の利益になるよう取り計らえば良い。貴方だけで負うものではない。一度仕事を緩めても、また頑張れるとなれば職場は歓迎してくれる。

そういう時代になっているというのに。

 

特に私はダイバーシティ&インクルーシブな障害者雇用を障害当事者として考える目線もあるので、「そういう時代になってるんだよ?」ということを健常・頑健な夫に言いたい。実際言ってはいるが全く聞き入れられなくて困っている。

彼も彼でかつての激務に心をえぐられ不眠だとかなんだとか、身体にも影響が出たのに精神科にもかからず、そこに更にストレスフルな転職活動を入れ込んで、転職叶ったものの、その間私たちの受けたストレスはひどいもんだった。

ブログにもあんまり書いてないですが、そもそも不安定な私は自分の死や彼との離別を意識したものです

 

個人的な話題はさておき、

「俺と同じくらい稼いでから言え」と言いたくなる気持ちは分かった。んで、その荒れた気持ちを癒すためにも、いったん自分の仕事を見直して、家との向き合い方を考えて、できる改善はしていけばいいやん?と。

ただ「俺と同じくらい稼いでから」と無理難題をふっかけて相手を黙らせて満足して終わるよりは、そっちの方が建設的でしょう。

 

 

そんなこんな、

私が「ハンドメイドでもして稼いできてよ」と言われてから考えたことは、もっとひどい「俺と同じくらい稼いでから言え」を言われちゃった人の心痛と、そう言っちゃった貴方も貴方で大変なんだね、の思いと、それならできる改善をしていこうよ、という提案でした

 

働けど働けど我が暮らし楽にならざり、じつと手を見るだけの令和ジャパンの憂いの煮凝り。