西剛志「『おとなしい人』の完全成功マニュアル」を読んだ感想です。
何でこの本を読んだか。
どうも娘たちが「HSP」気質が強く「内向型」つまり「おとなしい人」なんではないか、と考えているからです
特に長女はスクールカウンセリングを受けたり児童精神科に通ったり、
何かと精神面でのケアが必要な子どもです。
教室の騒がしさに耐えきれず不登校になった時期も長かったです。
プロの教員から教科の指導を受けること、豊富な教材。お友だちと話すこと、遊ぶこと、親以外の大人と話すこと、
それらの一切が彼女の人生の1-2カ月から抜け落ちてしまいました。
登校しないことについては「家で勉強しよか」とすぐに切り替えが効いたので親として悩むことはありませんでしたが(仕事に集中したいとか、一人で気ままにランチしたいとかそういう細かいことはありましたけど)
どうにも要因は彼女の心の中にある。そこをちょんちょん、と触って社会生活に笑顔で戻るにはどうしたらいいか、親として考えることが増えたところです。
今の言葉で言えば娘たちは 所謂HSP(Highly Sensitive Person )。おそらく自分もHSPの気質はありますが、自分てものがよく分からないうえに況や他個体である娘たち。自分を知り相手を知るために、基本書的位置づけになっているエレイン・アーロンの著作をまず読みました
「なるほど、こういうことか」と理解はできました。
理解が進むうえで「で、どうすんだ」と思いながら歩く書店。2024年6月に出版になったこの本が目に留まりました。
「マニュアルにできるもんなんか?」と思いつつ、とにかく「おとなしい人」が人生を切り拓くにはどうしたら、と思い悩む私の手に吸い込まれた本書です。
読んでみたら、うん、まさに。そう。そうなんです。
そうなんだ!!
納得のいくことばかり。
我が身もありますが、時に子どもたちの表情や言動から読み取れる「おとなしさ」「内向的」なところに得心がいく。
特に本書のすごさは引用文献の多さです。
最新研究に基づく情報がモサモサ引用されており、それぞれの文献の出どころも丁寧に書いてあり、興味のある論文にすぐアクセスできる。
(海外の研究成果が多いので、英語が読める自分で良かった、とこれまでのコツコツ内向的に学んできた自分に感謝しました)
内向的であること、おとなしい人であること、
それはメリットだのデメリットだの、プラスだのマイナスだのジャッジすることでなく、そういった個性を理解し大事にし、活かしていけばいいんです。
しかし今娘たちが直面しているもの、困難の諸因は何か。
性格を創り出す5要素のうち「神経症傾向」がどうも強すぎるようです。
神経症傾向のあるひとは「恐怖学習」をしやすい。
恐怖学習(嫌なことがあった、これからも嫌なことがあるだろう、といった学習(と私は解しました))の程度が強くて、同級生のちょっとした言葉にも痛みを感じる。
同級生は昨日嫌なことを言った。だから今日も嫌なことを言うだろう。
この学習の積み重ねが彼女を教室から遠ざけている
ここで逆の学習「快感学習」を重ねられればいいのですが。
同級生と楽しく意見を交わすことができた。自分の意見を評価された、など。簡単に言うと「嬉しい体験」です
教室にいかねば、その「快感学習」できず、恐怖学習が増幅して教室に入れず、小3の貴重な時間に同級生とのコミュニケーションや遊びなど、なんだか楽しい経験が出来ないのは惜しいことです。
今度スクールカウンセリングを受けることにしました。私だけでは彼女の心の問題を助けることができないです。専門家の支援を得ることです
同じようなお悩みを抱えている方に読んで欲しい。そう思い紹介いたしました