エレン・ペンス&マイケル・ペイマー「暴力男性の教育プログラム ドゥルース・モデル」を読みました
先日参加した講習会で、興味深い図面があり、その出典を当たったところで出会った書籍です。
「権力と支配の車輪」には、いわゆる「モラハラ男」の取る言動・行動が端的に図にまとまっています。
そして、それらから解放されたあるべき姿「平等の車輪」は私たち暴力被害者が望む世界そのものです。
この書籍が日本で発刊されたのは2004年。現在は2024年。20年前にはすでに家庭内暴力・DVとその加害者心理、加害者プログラムに関して確たる研究成果があり、加害者プログラムも確定し、実行されてきた、ということです
ここで疑問が生まれました
こんなにしっかりした手引書があるのに、何で日本では、加害者プログラムがメジャーじゃないのか?
20年経っても、男性の暴力に関する書籍で、これ以上のものがないのは何でだ?
「男性 暴力」で書籍を当たるに、これが2015年に発行されているのが分かりましたが、書籍ではなくブックレットです。情報もフワフワしていてよく分かりませんでした
(なので紹介してないです)
こちらのブックレットを読みました。
— たかえ🎗️田舎で特許ちゃん🟣 (@tk_e) November 4, 2024
男性の非暴力宣言https://t.co/WhVFVJ7zvD
Amazonで検索をしても、翻訳書はあれど2000年代のもの、国内で2020年代に発行された書籍派「<男性の>性暴力被害」に関するものが2件。
Amazonで「男性 暴力」と検索すると検索結果は52件でした。
書籍のタイトルや発行年だけでも、察するものがありました。
男性は、自分の暴力性をどうにかしよう、とは思ってない。
だから書籍もない。
「女性 暴力」で検索すると200件以上の書籍がヒットします。
この差は何か。
暴力から逃げ延びてもなお、
この社会から「男性 暴力」はなくならない。
男性自身が己の暴力を無くす努力をしていない。
絶望しますね
呆れますね
書籍自体、ドゥルースという都市で実施された加害者プログラム6000件のプロトコルが豊富な事例とともに記載されていて、
暴力において国民性はないので日本にもこのまま適用可能と考えます。
だけど、実施してるとこ、ないだろ。
実施しようとしている人、特に男性、いないだろ。
Amazonでは新品がなく、中古で7000円以上の価格になっていました。それだけ専門書として位置づけが高いということ。そして再販がないので価格が吊り上がっているということ。
正直1500円くらいの文字大きめの書籍になってダイヤモンド社とか日経BPとかから「男性 暴力」に関する書籍が出ない限り、
この日本から男性の暴力をなくすことはできないように思います。
地獄を生きている。
それでも、知識は救いになる。
こういったプログラムが実在するのだから、私は加害者たる元夫にどう語りかけていけばいいか、ヒントが得られました。
立ち上がる。行動する。そう決めたから、加害者プログラムについても学んでいきます。