ほぼ黒ワンピース生活

ほぼ毎日黒のワンピースを着ています。考えたことなどあれこれと。

双極性障害(Ⅱ型)の治療ログ|社会福祉に頼ります 中:保育課面談

産後うつかと思いきや双極性障害(Ⅱ型)でした。というわけで治療開始してもうだいぶ経ちました

気分障害の当事者がつらつらと書き連ねる治療の感想になります。

万人に通用する障害の乗り越え方や治療の進め方についての情報はありません。私がこうだった、という一つの事例でしかないことをまずお詫びいたします。

(せめてものお詫びの気持ちで)障害についてお知りになりたい方は、厚労省の情報をご参照ください。

www.mhlw.go.jp

また、かかりやすい精神科を受診し、お医者様とよくお話しになることで障害を受け容れ、人生を穏やかにすることがベストであると考えています。スピリチュアル系列、反現代医療に走ることなく、この障害と共に生きる道を探していただきたく思います。

拙ブログは雑記ブログです。精神障害以外の話題についても雑多に記載しておりますため、双極性障害Ⅱ型の情報のみご覧になりたい方は、 双極性障害II型 カテゴリーの記事一覧  をご覧ください。

今日お話しするのはこんなことです

 

一連のことは3部構成でお話しします。前編はこちらです:

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市役所職員さんとのご面談

社協職員さんの仲介もあり、保育課の職員さんが自宅を訪問されました。

市役所に赴くよりはアウェー感がなくリラックスしてお話しができました。

土曜保育について

土曜保育についてはやはり「急には対応できない」という結論になっています。

そもそも配偶者の仕事が「急に決まる」のが困難の発生場所なんです。

職員さんから「お父さまの仕事場の方で、今はお子さんもいらっしゃるし、たかえさんのご病状もつらいことですので、仕事の調整をしていただいたり、数日の余裕をもって出張命令が出たり、とすることは難しいのでしょうか」と問われまして、はたと

「まずは、そこなんですよね、」

と気づき、ほんと、彼の仕事が、彼の職場が、と配偶者に期待していたことが悉く裏切られ続けたこの7年間の辛さが湧いて出ました。涙も出てしまいました。初対面の人の前で泣きました。

 

仕事だからと急にどこそこいってしまうこと。義両親がこちらに来るとなっても出張に出たことももあるし。当時はフルタイムで働いていた私が、仕事の勉強会に出たい、とひと月前以上から夕方の育児を代わる約束をしていたのに、前日に反故にされたこと。第二子産前産後の育児休業も取らなかったこと。取ってほしいといっても「だから嫌なんだよ」と切り捨てたこと。社会保険料免除になるタイミングがあると知ってやっと育児休業を取ったこと。しかし取得日は1日間だったこと。その取得日も彼は家におらず、沖縄に旅行に出ていたこと。

 

何を言っても伝わらず、旧来の価値観から動こうとせず、長いものに巻かれて遠くにいってしまった配偶者にはもう何も言う気になれず、ずるずると苦しみだけ蓄積してしまった。

その苦しさを、配偶者にぶつけるでなしに社会福祉に頼ることにしてしまっている。

 

順序が違うことに気づき、自分を恥じる時間でもありました。

 

当然の帰着ながら、制度上、夫の土曜就労証明が木曜日までに出ない限り土曜保育は使えません、ということの確認作業となりました。

この家の問題、つまり配偶者の仕事の態様の問題点に気づけただけでも有意義と思います。

 

里親ショートステイ事業について

次いで里親ショートステイ事業について説明を受けました。

市役所のホームページ上では「最長7日間」のショートステイとなっていましたが、状況に応じて14日間は子どもたちのショートステイが可能であることが分かりました。

休息入院期間は10日から2週間と見込まれるなか、7日間では利用しづらいと思っていたところに良い情報です。

また、急に7日間のショートステイを依頼するのではなく、1泊だけ、2泊だけ、と細かく依頼して里親さまとわが子らの相性を見ていくことも可能だそうです。里親さまのお宅は市内なので、子どもたちの登校や登園もいつも通り可能となります。

育児の体力がなくなってきた祖父母に頼るよりは現実的な預け先だと感じました。

夫も「たかえの入院期間中に出張になったらどうすればいいの」といった愚問を投げることもないでしょう。*1 そもそも、お前が定時に帰れりゃ何の問題もねーんだよ、言いたい気持ちをこらえつつ。

 

ご面談を終えて

ご面談を終えて、市役所のみなさんの福祉に対する考え方や市民に対する考え方の温かさに触れました。みなさん制度や実態をよく把握されており、意識高く、専門性も高く、そして親身に話しを聞いてくださいました。

「こちら、もうお持ちかもしれませんが、」と渡された冊子があります。市役所が毎年発行している「子育てパンフレット」でした。たくさんの付箋が貼られていて、私の今の状況に必要と思われるサービスの案内ページが分かりやすくしてくださっていました。

子どもたちを大切にしたいけれども、私だけの手にはこぼれてしまいそう、そういう不安を支えるサービスはすでにあった。

それらサービスが成り立つまでに、いくつか悲しい事件事故もあったのでしょう。私もその悲しみの一つになりかねないところでした。

 

我が子を含めてこの街に住む子どもたちを大事に見守ってくれるものは、それぞれの家庭以外にもあったんだな、と当たり前すぎて忘れていた「社会福祉」の温かさに気づきました。

 

保育課職員さんとの面談は以上です。

続きは後編にて。

 

 

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*1: