ほぼ黒ワンピース生活

ほぼ毎日黒のワンピースを着ています。考えたことなどあれこれと。

読みました:「 #UnfinishedBusiness (邦題:仕事と家庭は両立できない?)」前半

アン・マリー・スローターの「Unfinished Business」(邦題:仕事と家庭は両立できない?)を読了いたしました。

Kindleにて通勤時間にぼちぼち読んでおりました。紙の本も買ったのですが重くて、妊娠初期の貧弱さでは持ち歩くのに辛く、Kindle版が年末に出たので即ポチです。

目次は上記リンクをご参照いただくとしまして、私の読了メモを。

 

読書メーターに残したメモ(255文字ぎっちぎち)はこちら

厚い本なりにずしんとくる内容であった。人それぞれの人生を思う。今現在激務の配偶者と保育園未満児クラスの女児と暮らす自分自身にあって、「専業主ふになったほうがいいのではなかろうか」と「迷う」ことがあった。なぜ「迷う」か。ケア労働は賃労働よりも価値がないと思い込んでいたためだ。ケア労働なしに情緒豊かに健康な人生を創り出すことは不可能で、そこに価値を見出していなかった自身の壁を壊すことが出来た。就労をやめケア労働を主として担うことに対して引け目を感じずとも良い。人生の最適解を得るために、一歩を踏み出す勇気の書。 

 (読書メーターにアカウントお持ちの方は tk_e - 読書メーター を見ていただけるとうれしいです。)

 

アメリカさんも苦しんでいる

私の勝手な思いとしては、アメリカ人の夫婦はこんな感じに女性のキャリアを尊重しているものだと思っていました。

※登場人物はすべて私の想像上のアメリカ人であり実在する人物ではありません※

 

ジョージ

「やぁスーザン、聞いたよ。ディレクターにならないかって言われたんだって?どうしたんだい浮かない顔して。今夜は港のレストランに行こうよ。お祝いだ」

スーザン

「ジョージ、ありがとう。でも、受けたわけじゃないわ。お祝いなんて。迷ってるのよ。今夜は飲める気分じゃないわ」

ジョージ

「君が心配しているのはデイビッドのことだね?確かにまだ二歳。まだまだ手が掛かる子だ。君はシングルママだったかい?違うだろう。僕がいる。いいんだよ。僕はテレワークだってできるしなんならパートタイムを選択してもいい。僕は君を応援したいんだ。そもそも、僕だってデイビッドのパパだ。フルタイムパパになったって誰も困らないさ」

スーザン

「ジョージ、、ありがとう、私、ディレクターに挑戦するわ!」

 

まぁこれはもし私が仕事をステップアップしたいとなったときに夫に言って欲しかった言葉でもあるんですけれど、まぁ実現は難しいですよね。そして本書を読み、アメリカであっても上記やりとりは実現が難しいことなのだと知りました。そして女性たちの多くがケア労働に落ち着いていき、いわゆる「働き率」が低下する、と。

そして男性がいざケア労働にリソースを割こうとしても「君のワイフは何をしているんだい」と言われたりの、いわゆるパタハラがあるわけで。

我々30代〜40代が打破していくべきものは、いわゆる粘土層、50代〜70代の持つ家庭へのあり方や働き方への価値観なのでしょう。

 

本書の前半の「ウソ・ホント」のコンテンツにて、この「我々が打破していくべきもの」が見えてきました。

ではどう戦略を立ててこの現状を変えていこうか、後半コンテンツの感想はまた筆を取らせていただきます。

 

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