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絵本レビュー|ピーターラビットの絵本「ピーターラビットのおはなし」

子どもに読んであげたかった「ピーターラビットの絵本」を、寝る前の読み聞かせに。

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書籍紹介 

ピーターラビットのおはなし (ピーターラビットの絵本)

イラストはよく見るものの、物語はあんまり頭に入っていなかったのです。

レビュー

擬人化された兎の家族と、精緻に描かれる植物とが優しく物語に寄り添う姿に感動します。

植物の書き込みがえらいことなってるし、兎も兎なんだけどちゃんとキャラクターです。ウサギ穴の中に吊るしてあるラベンダーやらたまねぎやら、人間の暮らしに見えるけれども、それは兎の生活なのです。なんか納得しちゃう、かわいいな、見てみたいなと心にすんなり入ってくる絶妙のイラストレーション。雑多に置かれた農具や、木靴の底ですらしっかり書き込まれているのが感嘆するほかないのでした。

けどまだ子どもたちとこの感動を分かち合うのは難しいだろうな、とも思います。なのでできるだけ、イラストを見てもらいつつストーリーを楽しく読み上げることに専念。子どもたちが寝た後に、精緻に描かれた植物をゆっくり眺めています。

作者への敬意

私は、作者のビアトリクス・ポターは絵本作家というより学者として尊敬しています。

wikippe.e-do-match.com

上掲Wikipediaリンク先にもあるのですが、作者のビアトリクス・ポターは私の愛読書「もやしもん」*1 にて「偉大なる先達」として紹介されています。

地衣類の研究者として論文を執筆するも、女性であるがゆえに発表することができなかった。地衣類を描くことで植物のすばらしさを知らしめようとした。

研究者として名をあげられなくても腐ることなく、そのほかの得意を伸ばして世界に名を知らしめたこと、今の時代でもできる人はそういないと思います。 

高校の教科書でも彼女のエピソードがあったように記憶していますが、当時は研究者を志しておらず、かつ大学や一般社会において「女性だから」と参加が認められない世界があるとは信じられなかったのです。そして大学や就職において「あ、そうなんだ」と現実の壁にぶち当たり、なおさら彼女の絶望に心が寄り、それでも行動を続けたビアトリクス・ポターに敬意があふれるばかりです。

 

 

読書って良いですね。レビューをお読みくださりありがとうございました。