私の/夜中の考えごと

働き方や子どもとの暮らし:夜中に考えていることを書いています

めちゃくちゃ特定条件をクリアした上で代理母になりたい

「いざとなったら代理母だよね、子宮は借りられる」という意見がネットをのたうっていたのを見て、考えたこと書いていきます

 

VERYの話題 

第2子妊娠中の申 真衣さん、スプツニ子!さんと「30代の卵子凍結」を語った | ライフスタイル|VERY[ヴェリィ]公式サイト|光文社

“仕事やパートナーの都合で産む準備が整わないまま卵子と共に年を重ねていき子どもを産みづらくなる「社会性不妊」(中略)を回避・予防するために” 手当てしていくならこっちやないんかい

2020/08/24 12:29

 

どうにもVERY妻の一部には、仕事と家庭生活の間にあって「社会性不妊」の要素が大きい中で、卵子凍結を考えてらっしゃるようなんですけど、そしてその先のオプションの一つに代理母があり「子宮は借りられる」とかおっしゃってるようです。

「社会性不妊」の語の理解のため、本文中脚注もここで引用しておきます。

<脚注解説>

*注1:未受精卵子の凍結
日本生殖医学会は、2013年に健康な独身女性が将来の妊娠に備えて卵子を凍結保存することを認めるガイドラインを発表。仕事やパートナーの都合で産む準備が整わないまま卵子と共に年を重ねていき子どもを産みづらくなる「社会性不妊」、20〜30代で好発する女性特有のがんの治療によって妊娠する能力が低下する「医原性不妊」を回避・予防するために、卵子を体外に取り出して凍結保存することが可能に。採卵可能な年齢は39歳以下、ただし35歳を境に卵子老化が急激に進むので35歳以下が望ましいとされている。

(下線は筆者が付した)

 

私もただ2回の妊娠出産経験しかないわけですが、その間にひとつの受精卵が空に還っていったこともありまして(化学流産のため流産にカウントしませんけど)、少なからず妊娠出産の重みは分かるんですね

 

その上で言いたいのが、

「借りられる」ってなんだよ。

「ちょっとかして」って言えるレベルの話じゃねーぞ

まず「社会性不妊」をどうにかせえや。

そっちが先やろが。

「今産まなきゃ」「でも仕事が」

そのジレンマを解消せえや、という話しでしょうが。 

 

取り急ぎ、この記事自体に物申す方は産婦人科医のみならず医学者にも、社会経済学の専門家も多数おられるわけですので、私の意見はそこそこにしておきます。

 

というわけで本稿では、極めて個人的な自分の思いを書きます。

私は「代理母になりたい」と思っています。

 

「代理母になりたい」

身近な女性が不育症の治療にかかってます。彼女には言葉に尽くせないほどの感謝の念があります。彼女のパートナーもとても大らかで朗らかで、二人は最高の夫婦です。

そんな二人のもとに望まれる子ども。さぞ愛おしまれ、愛され、朗らかに優しく育つことでしょう。そういう子どもを、そういう家族を見守りたい。

だから私は、彼女のためなら代理母になります。

 

  • 彼女とパートナーの受精卵を移植
  • 生まれた子どものは特別養子縁組で即時に彼女を母とすること

 

この超特定条件をクリアした上で、「代理母になりたい」のです。

マドンナ・ヴェルデ (新潮文庫)を読んで(見て)

海堂尊の著書に  マドンナ・ヴェルデ (新潮文庫) があり、NHKドラマ10で実写ドラマ化もされました。 

 

 マドンナ・ヴェルデ (新潮文庫)

www6.nhk.or.jp

「お母さん、わたしの子を産んでくれない?」

55歳の山咲みどり(松坂慶子)に、一人娘で産婦人科医の曽根崎理恵(国仲涼子)が頼み込んだ。病気で子宮を摘出した自分のかわりに、代理出産をしてくれないかと言うのだ。躊躇しつつも娘のことを思い引き受けたみどり。

しかし代理出産は国内では、原則認められていない。病身の茉莉亜(藤村志保)院長の代わりに理恵が診察しているマリアクリニックで、秘密裏に行われた受精卵の移植は成功し、みどりのお腹の中で、理恵の受精卵が育ち始め、みどりはユミ(南明奈)らとともに、マリアクリニック最後の妊婦の一人となる。しかしその妊娠を不審に思い理恵に問いただす助産婦・妙高(柴田理恵)。そして、みどりにほのかな恋心を持つ丸山(長塚京三)は、代理出産の秘密に遂にたどり着いてしまう。さらには理恵の勤務する大学病院に、匿名の告発文章が届く。

「マリアクリニックで、理恵先生が代理出産の計画を進めている」

調査を開始する清川准教授(勝村政信)。

追い詰められた母と娘は、秘密を守りとおそうとするが、そのふたりの間にもあることがきっかけで亀裂が生じ始め、「お腹の子の母親は誰か」との対決が始まる・・・!

こちらは実母が代理母になるケースです。おばあちゃんが孫を妊娠するわけですね。

このドラマでは母役を演じた松坂慶子が、国仲涼子演じる娘の子どもへの思いをしっかりと受け止め、代理母であることを隠し通し、善良な医師や看護師に嘘をつき通し、そして出産に至る姿が描かれていました。決意に次ぐ決意。娘のためなら、という強い気持ち。

医療倫理の話題にもサックリ切り込んでいくドラマ10の中でも名作と思ってます。また見たい。

 

さて、そういうわけで私もそういう「彼女のためなら」辛からぬ妊娠期間を捧げる気持ちでいます。金銭の授受も伴わずにやります。やり切ります。

既往帝王切開術での分娩になりますので、「3人目までだね」と医師から言われる子宮の限界がその妊娠に捧げられることになるのですが、自分の第三子より彼女の第一子を強く望んでのことです。

 

現実にはないのだろうな、と思いもしますけど、私はこう思っている、ということをどこかで誰かに話したかった。

 

「仕事を続けたいからお願いね」そんな思いで代理母を頼めると思うな。

 

なのでVERY4月号の内容への批判かたがた、自分の思いを表明させていただきました。

改めて、この話題全般に通じて思うのは「社会性不妊」の解決が先であろうよ、ということのみ。子育てと仕事の生活配分は難しいことです。キラキラと働き続けたい方にとって、育児のために労働時間が削られることはさぞお痛いことと想像します。

でも、子どもを授かりたいと思うんであれば、いっとき仕事を抑えて家族にフルコミットしたっていいじゃないですか。子育てが落ち着いたり、子育てが終わったときにまた元の場所に戻れるようにしたらいいじゃないですか。「一度辞めたら戻れない・戻りづらい」そういう日本の労働環境を変えていきましょうよ。

 

私は代理母になることに肯定的ではありますが、上記の通り、超特定条件を満たした上でないと代理母にはなりません。

他、海外における合法的な代理母の方にもそれぞれ思いがあって妊娠期間を過ごされていると思います。

その思いをまるで無視して「代理母もある」なんて言わないでほしい。いくら先進的な考え方を提案してきた雑誌VERYとは言え、配慮がなさすぎる。

 

もう読まないとか言いませんので、記事中登場者の方や編集担当の方からご意見が表明されることを願います。

いち女性としての意見は以上です。