子育ての時期真っ只中にある我が家において、夫婦仲がどんどんと希薄になっていくのは何故なのか、と考えをめぐらしました。

「自分が引けば引くだけ、相手は何もしなくなる」
今春から在宅勤務可の職場に転職した私ではありますが、家庭の雰囲気として
私; 仕事 < 家事 < 育児
夫; 家事 < 育児 <<< 仕事
になっとりゃせんか?と。
それでいいのか?
私が家にいればいるほど、夫は家にいなくなっていないか?
一歩引いても二歩引いても、最悪私が仕事を辞めても、夫の立ち位置は変わらないのではないか?
私は産休に続いて育児休業を取得し、保活も頑張り、しかし敢え無く敗戦して就労継続の危機に陥り、「パパママ育休プラスで何とか!」と頭を下げて夫に育休取得を懇願するも、「取れるわけない」と一蹴され、数少ない認可外に問い合わせをしまくりリストに載せてもらい順番待ちの日々を過ごし、、、今思い出しても胸が苦しくなります。
復帰したところで時短勤務でないと育児を回せない状況であって、保育園の玄関のむこうで、鈴なりになって親を待つ子どものひとりである我が子を早く迎えに行きたくて、それでも仕事はドサドサと降ってくるわけで、先輩方の白い目から逃れるように退勤する日々、給与も勤務時間が短縮して相応に減額ですし、残業も出来ず手当もない、数字は恐ろしいもので、産前の給与水準に比して明らかに少ないその額面に肩を落とすのみでした。
産前産後、仕事復帰後も遅くに帰ってくる夫に、この苦しさ、悔しさを伝えたところで、
「俺だって辛いんだよ」
我慢大会の始まりに辟易しました。それなら子どもと寝てる方がマシ。
私は夫に対して、「私の家事育児貢献にフリーライドしおって。育児の上澄みだけ掬っていきおって…」と複雑な思いがあります。
しかし、逆を取れば、夫は私に対して「俺の稼ぎにフリーライドしおって。労働の楽な部分だけ享受しおって…」と思っているかもしれません。しかし、話し合う時間もないので想像でしかないです。
フリーライドし合っているのかも知れない。
他人は変えられませんので
妊娠が分かったころから、共働き家庭の家事育児の共有に当たって、小室淑恵 さんの著書を幾つか読み込みました。
子育てがプラスを生む「逆転」仕事術 産休・復帰・両立、すべてが不安なあなたへ
夫にも読ませれば幾分マシな関係性になったのでは、と思いますが、遅読の夫にこのボリュームとテーマはとっつきにくいものだった様子。そもそも自分の仕事で手一杯で、家庭のために仕事を抑えるなどの意識がないのでした。
はー、そうかそうか。
自分の考えは変えることが出来ても、夫を含む他人の考えは変えることができません。不変の真理を前に泣くのみであります。
我が家はそもそもの仕事観がミスマッチで、妊娠出産育児といったライフイベントを迎えてなお、夫の中での仕事観は変化しませんでした。むしろ職場も含めて「子どもが生まれるんならもっと仕事がんばらないとな!」のタイプ。
それでもやはり、夫のことがどこかで好きなので、関係性を諦めきれず、ただ毎日が過ぎていきます。
「衝突はありましたが、彼も変わってくれました☆」みたいな話しでなくてすみません。だけどもみな寝静まった家の中、夜中にぼんやり、そんなことを考えていました。
明日からは、子どもたちを間近で見守りながら仕事をするにベストであると決断した新しい仕事です。がんばります。