ドラマ「半沢直樹」を見た感想とか書く。
上戸彩演じる「半沢花」さん、とても印象に残ります。
まだ見ていない方のためにあんまり詳しくは書かないですけど、仕事が佳境で難しい表情の夫の直樹に「やめちゃってもいいよ!私が稼ぐから」と直樹の思いや迷いをがっしり受け止めるシーンが有りました。
理想すぎる奥さん#半沢直樹#花ちゃん pic.twitter.com/WkdMupAZ50
— 【速報】 (@SokuhouOtodoke1) September 27, 2020
リプライには
良妻どころか神妻。(読み人知らず)
こういう女性が増えれば男の自殺は減る。 https://t.co/XzMEb8x2tK
— 田端信太郎@ 「これからのお金の教科書」予約開始! (@tabbata) September 27, 2020
私の観測範囲では、すでにいるんですよこういうお妻様。お妻様の方がよっぽどお稼ぎなご家庭もあるんですよ。
はい。。
そして、、
けどさぁ、けどさぁ、、
半沢花氏が家で出来るフラワーアレンジメントの仕事をしているのって、激務な上にいつ出向(転勤)になるか分からない夫・直樹に合わせてのことでしょ…?子どもたちのケアもほぼ100%花の仕事なわけでしょ…?夫の職業選択に合わせてるわけでしょ…?
まずそこじゃない…?
花にだって花のやりたい仕事があるわけで、フラワーアレンジメントの仕事を拡大してスタジオ借りて生徒さん取ったり、フラワーアレンジメント以外の仕事だってしたいのかもしれないよ…?あんだけたくさんのアレンジメントを一人でやれるのって相当やり手でしょ…?
もっかい言うけど、
半沢花氏が家で出来るフラワーアレンジメントの仕事をしているのって、激務な上にいつ出向(転勤)になるか分からない夫・直樹に合わせてのことでしょ…?子どもたちのケアもほぼ100%花の仕事なわけでしょ…?夫の職業選択に合わせてるわけでしょ…?
まぁ半沢直樹の話しの本筋はバンカーの人生なのだから、配偶者女性の人生なんてオマケ of オマケなのだろうけど
私自身が今夫の働き方に合わせてStay at Home Momなわけですけど、本音を言うと働きに出たいですよ。知的労働のゾクゾク感を味わいたいですよ。通勤時間に読書をしたり、勉強会に出たり、したいことたくさんありますよ。
でもできないんですよ。
まだまだ頑丈とは言えない子どもたちが熱を出したら、咳をしたら、鼻水を出したら、肌荒れがひどくなったら、仕事を休むのは私です。夫のほうが調整先が多いから私が休んだほうが早い、という合理的判断ですけど、会社に残った私の仕事は他の人の負担になり、有給休暇は使い切られ、子の看護休暇も使い切り、私用欠勤になれば評価が下がり賃金が下がり、毎日申し訳無さを感じながら出勤し、心が削れていく一方、という針のむしろ。
それでも子どものためには針の上でも「大丈夫だよ〜」と微笑んでいないといけない。辛さなんて見せたくない。「あんたのせいで」みたいなこと言いたくない。
尖った針先は、子どもたちが働く頃までには可能な限り丸くしたい。だから踏ん張る。踏ん張り続けて、私は心が砕けた。
子どもの不調の3回に1回でも夫が看護を代わってくれたなら、ていうか祖父母が近居であったなら、安心できるファミサポさんを頼れたら、いつでも受け入れてくれる病児保育があったなら。ならならならなら。ならならならならら。らららいらららい
そういう女性のしんどさは「描かれない」でしょうね、ドラマ化したところで「見てられない」です。自分の全力疾走と絶望感、疲労を思い出して息が詰まる予感が100割です。「37.5℃の涙」では描かれたんですっけ、、しんどそうで見てないですけど…
そういう目線になってしまって、男性にとっては目の保養であった半沢花さん、上戸彩さんに、女性のしんどさ、というか私の実体験であるしんどさを重ねてしまった。
概ね楽しいドラマでしたのにね。素直に楽しめなくてごめんなさいね。
ごめんなさいね。今日はここらへんで。