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鬼滅の刃を考察できる知識が欲しい|形見

ついに週刊少年ジャンプ2020年18号で203話を迎えた鬼滅の刃についてです。

受け継いでいくもの、「形見」について。

ひとの思いを受け継いでいくこと、人の思いこそが永遠とするお館様の言葉に表れるように、受け継がれていくものがくっきりと描かれていることも鬼滅の刃の魅力であると思います。

 

それぞれが持っている形見

炭治郎の耳飾り

炭治郎の耳飾りは父炭十郎から受け継いだ形見であることは連載初期から描かれていましたが、終盤になって日の呼吸の使い手の継国縁壱が母から授かったものということが分かりました。縁壱から耳飾りを継いだのは竈門家の祖先である炭吉。そして炭吉が日の呼吸の型を神楽として継いでいき、炭治郎につながっていったわけです。

義勇さんの羽織

鬼滅の刃 5 (ジャンプコミックスDIGITAL)

伊之助にさんざん「半々羽織」とか言われる義勇さんの羽織ですが、義勇をかばって鬼に殺された姉の蔦子の着物と、育手の鱗滝さんのもとで共に修業した錆兎の着物とから受け継いだものとのことで(ファンブック参照)。

2人に助けられた命を象徴する羽織なわけですね。その羽織を、その助けられた命そのものである義勇さんが纏う意味。

覚悟。決意。

煉獄さんの鍔

無限列車での下弦の壱・厭夢を破ったあと、上弦の参・赤座の襲撃を受けて黎明に散った炎柱の煉獄さん。

 

鬼滅の刃 8 (ジャンプコミックスDIGITAL)

その形見となった鍔は、弟の煉獄千寿郎から炭治郎に受け継がれ、刀が研ぎ終わったらつけてほしいからと預かり持っていた小鉄の命を救い、そして最終決戦では無惨が受けた最後の刃の鍔となりました。

炭治郎がだれよりも強くなろうと決意し、その思いを途切れずに持ち続けたのは、己の刀に煉獄さんの鍔が継がれたからだと思います。

 

「心を燃やせ」その言葉とともに受け継がれる鍔は、炭治郎の決意が現れているように思います。

 

余談ですけど元炎柱の煉獄槇寿郎さんの日輪刀も、炎の形を模した鍔がついています。ということはこの炎の形の鍔は、炎柱で継承されるものというよりは歴代炎柱がそれぞれに自分の炎を模した鍔を作るのだろうな。そこもまた心が燃える。

カナエとしのぶの髪飾り

蝶屋敷に住む鬼殺隊員のカナエ、しのぶ、カナヲ、アオイ、看護師のきよ、すみ、なほはみな蝶の形の髪飾りをつけています。かわいい。

 

鬼滅の刃 6 (ジャンプコミックスDIGITAL)

単行本のモノクロ版だと色の違いは分かりませんが、カラー扉絵などで見るとそれぞれカラーが異なるようです。サイズも微妙に違うぽい。

カナヲが受け継いだカナエの髪飾りは上弦の弐戦で壊れてしまいました。失明した右目に絶望しながらも、壊れてしまった髪飾りを抱きながらしのぶの髪飾りを探すカナヲ。ついにしのぶの髪飾りを見つけて大きな涙を流すシーンには、幼少時の虐待により失われたカナヲの心がよみがえり、むしろ花咲いたことを感じます。

受け継がれた髪飾りに思うのは、人とのふれあい、信頼、愛情、あたたかな思い出。

 

 

 

(単行本未収録話の話題を含みます)

 

 

週刊少年ジャンプ20号・21号合併号での最新204話で、戦いの終息を見届けた愈史郎が懐から一本の簪を取り出し、

「珠世様」「終わりましたよ…」

とつぶやき、簪を握りしめて涙するシーンがあります。

 

単行本2巻から珠世の登場シーンを見て回ったのですが、愈史郎が握りしめた簪は、トンボ玉が先端につき花の意匠があしらわれたもので、登場初回から珠世が身に着けていたものでした。

愈史郎はいつこの簪を手に入れたのか。

産屋敷邸の襲撃後、珠世はすぐさま無惨の懐に飛び込み、生老病死の4種の薬を吸収させます。そして岩柱・ 悲鳴嶼の攻撃を無惨にくらわすのですが、ここで簪は描写されておらず、以降の肉繭になった無惨に捕らわれている際にも簪は描かれていません。

 

ということは、珠世が、最終決戦を前に愈史郎に渡していたのかな、と

または、愈史郎が、最後を覚悟し、珠世のアクセサリー入れからくすねたのかな、と

 

いずれにせよ、珠世と愈史郎の思いが永遠につながることを、簪一本から感じます。

 

いつ簪が愈史郎に受け継がれたのか、どこかで明らかになるんでしょうか。2020年23号のジャンプで明かされるのか、それとも単行本の幕間でか。

明らかにならずとも、愈史郎と珠世の信頼と情愛を感じます。

 

鬼滅の刃 20 (ジャンプコミックスDIGITAL)

 

今日はこのへんで。