タイトルまま、何でじゃろ。
学校から「ノーメディアチャレンジ」なる紙がやってきた。
常々思っている「サッカーや読書はいいのに映像メディアに没入するのを禁じるのはなぜか」の疑問がスプラッシュした。
「わたし将来サッカー選手になる。だからまだ外でサッカーしてるね」
うんうん、がんばって。お腹がすいたら家に戻るんだよ。
「わたし将来プロゲーマーになる。だからまだまだSwitchで遊ぶ」
ちょっとちょっと、決めた時間は過ぎてるよ。早くご飯食べなさい。
これ、ほんと何でなんやろ。
以前に読んだ本に「 ゲーム・ネットの世界から離れられない子どもたち: 子どもが社会から孤立しないために 」がある。
子どものこころの発達を知るシリーズ10 ゲーム・ネットの世界から離れられない子どもたち: 子どもが社会から孤立しないために (子どものこころの発達を知るシリーズ 10) 単行本 – 2021/1/27 吉川徹
超かいつまんで言うと「ゲーム脳てなんぞ。医学的にそういうのないけど」「子どものころにゲームしまくったからってそのあとの人生狂わないけど」という内容
読了当時の感想は
研究途上にある「こどもとゲーム・インターネット」について。
そもそもゲームやインターネットといっても有益なもの無益なもの、時には害なすものの境目が見えないものであって、メリットのみを享受しようにも高いリテラシーを要し、たまには失敗から学ぶ経験もありうるものであり、
そしてまだまだ成長途上であるICTおよびこどもたちの掛け算になるわけで、未知も未知の分野である。
という前提からしっかり書いてあるので導入から読みやすかった。
語り口もマイルドながら専門家としての機知に富む一冊であり、お悩みのある養育者は読んで損なし。
今もやはり「読んで損なし」と思う。再読したい。
かつては「テレビばかり見ていたら馬鹿になる」「漫画なんて毒」とテレビや漫画を制限するご家庭もあったと聞く。でも絵本や本を制限したという話しはない。
今や「漫画で学ぶシリーズよかった」「大事なことは漫画で学べるよね」と漫画は子どもに読ませて構わないジャンルに入っている。
でもゲームやインターネットコンテンツ、君たちはまだダメらしい。
プロゲーマーやYouTuberも職業として認められゆく中である。そのうち「やりすぎないようにね」と苦言を呈することも少なくなるんじゃなかろうか、と思う。
今回子どもの「ノーメディアチャレンジ」は段階があって、
- 夕飯から寝るまではノーメディアにする
- 家に帰ってからはノーメディアにする
- 一日中ノーメディア
という感じ。上から易・普通・難の段階分けがなされている。
我が家は平素から夕飯から寝るまではノーメディアにしているので「いちばんかんたんなのにする」と子どももほどほどの挑戦を選んだ。ただ寝かしつけ前に家事が山積していたり、もーーーむりママ一人になりたい、となったら(私が)メディアに頼ってしまう。悩ましいもので。
親が、家族全体がメディアとの付き合い方の習得も含めた子どもの成長にかかわることは当然とは思うけども、こう学校からゆるく強制されるのもなんだかなと思う。
スポーツや読書はいいのにYouTubeやゲームをダメだていうのは何でじゃろ。
広く問うていきたい。