ほぼ黒ワンピース生活

ほぼ毎日黒のワンピースを着ています。考えたことなどあれこれと。

おしたくほぼゼロ保育園に心が震える

次女が新しい保育施設にお世話になり始めて3週間。今日初めて「お着換えをしました」と聞いた

 

個人情報になるので、どこの保育園ですって明確に言えないのがもどかしいのだけど、今お世話になっている保育園は本当に素晴らしくて心が震える毎日なんよ。

おしたくほぼゼロ

次女が通う施設は福岡県某市認可保育園。11月に転入してきて、施設見学をいくつかして、ここは素晴らしいな…と思ったのが今通う施設の系列園だった。1月からの利用申し込みにて利用申請し、第一志望を見学に行った施設、第二希望を系列園で書き、結果系列園に入所が決まった。良かった…と思った

 

さて入園に向けて準備をしたのだけど、毎日の持ち物も、新年度(新入園)の持ち物もほぼなしだった。

転居そのものも憂鬱だったところ、次女の転園で新しい施設のものを買い、またクレヨンいっぽんいっぽんに名前を付けなきゃいけないのかな、と更に憂鬱になっていたのに、あれもいらないの、これもいらないの、と逆に戸惑った。

結局新たにお名前シールを貼ったのは歯ブラシだけ。へぇ、そうか。

 

あのお名前つけの苦労は、 *1 過ぎ去ったのだ…いやまた来るけど…

 

時間もだいたいゆるい

幼保施設はたいてい「あさのかい」「かえりのかい」があって、午前中はこれをしました、12時に給食です。お昼寝をとり15時におやつです。そのあとは自由遊びでお迎えを待ちます。お迎えは18時までにお願いします。それ以降は延長保育で利用料金がかかります。お迎え前のお買い物は禁止です。送迎の際は近隣にご配慮の上速やかな降園をお願いします。

と規律がどこそこにあるものだと認識していた。しかし今お世話になっている施設にはそれらがない。

「だいたい10時くらいまでに来ていただければ」という感じ。

あさのかいやかえりのかいはナシ。給食の時間も子どもが食べたいタイミングで食べに来てくれたらいい。まだ遊びたい子は遊んでていい。ごはんたくさんお代わりしていいし、ちょっとだけしか食べなくてもいい。お昼寝したい子はして、お昼寝しない子はまた遊びに出て。

ほのぼのとして柔らかい「子どもらしい」時間が流れている。大人が何も強制することがない空間。優しく見守る時間。

 

送迎時、部屋にいる子どもたちが好きなことに夢中になっている様子を毎日見るのが楽しみで楽しみで。

 

エリア分けや道具の置き方が参考になる

〇歳児の部屋、てものがなくてフロアぶち抜きで保育室になっている。

うちの子は3歳児だけど0-2歳児エリアにあるパズルが好きで、室内遊びのときはたいてい1階のそこでパズルをしているらしい。その隣にはお絵かきゾーンがあるので「今日は絵を描いてくれました」と保育士さんから乾かし中の水彩画を見せてもらった。この子はこんなに大きく絵を描くんだ、と感心した。

 

 

この保育園は、ゾーニングがまた参考になる。

あの棚にはパズルがあるよ。この棚にはビーズを置いてるよ。絵を描きたい子は1階のあの棚を見てみてね。木琴も鉄琴もここの棚。隣の机にはアクアリウムを置いてるよ。お天気が良ければ園庭に出ていいよ。すべりだい、鉄棒、階段、お砂場、なんでも好きなのしてていいよ。

木製の棚にシンプルで軽い収納補助アイテムを用いて、子どもでも扱いやすく、出しやすく仕舞いやすい仕組みが出来ている。いつみても「また散らかして!」と怒りたくなる景色はない。だからといって保育士さんがあくせく片づけている様子もない。

子どもが〇〇しやすい仕組み、たいてい工夫は尽くしたと思っていたけどなお参考になる。

 

大人もいて落ち着く保育園

保育園によくある「壁面構成」もなくて、代わりに子どもたちが作ったものがアート作品のように飾られている。落ち着くなぁ、と毎日思う。

最初に見学した系列園も、おばあちゃんの家に帰ってきた、みたいな安心感があった。園舎の作りからして「民家を目指してますw」とのこと。そしてその「民家」っぽさが子どものために最適化されているからいいんだ。

 

なお、保育士の先生方は裏方表方問わず「保育士エプロン」をつけてない。ジャージでもない。それぞれ今時のオシャレを楽しんでらっしゃるからまた楽しい。

お兄さんお姉さんが優しく子どもたちを見守ってくださっている。

 

子育てって、こう作っていけば親も子ものびのびできるんだな、とつくづく参考になる。

広々したスペースをとり、子どもが自分で遊ぶもの・読むもの・することを選ぶ。ごちゃつかずシンプルに、ただ置いておく。そうしたら子どもは自分の好きなものを探し出して夢中に遊ぶ。好きなことを好きな時に、好きなだけできる。

 

批判もあるとは思う。

「そんなんじゃ協調性が育たない」

「そんなんじゃ自分のモノを管理する練習にならないんじゃないか」

「そんなんじゃ時間を守れなくなる」

「そんなんじゃ小学校に入ってから苦労する」

 

まぁ思うけど。

だからって何時までに施設に行って、あれやこれや、スプーンフォークコップ準備して、口拭きタオルに手拭きタオル何枚揃えて、お着替え何組持っていって、検温してプールカードに〇つけて、制服着て体操服着て帽子被って、親子ともに、何なら施設側にも負担の大きい5年間を過ごすのもたいていストレスなんだと気づいた。

 

そういった次第で、どこの保育園ですって明確に言えないのが本当にもどかしいのだけど、今お世話になっている保育園は本当に素晴らしい。

転居や再保活、施設の空き問い合わせ、見学申し込み、とあれこれあったけど、結果的に次女や私にとって良い施設に巡り合えた。

私は、ここに次女を通わせることができて良かった。

 

私はここで、次女の成長を見守ります。大丈夫です。