TLが延々ザワザワしている。保育園の話題で。
直接言及するのは憚られるので、概要だけ
「認可保育園2カ月で辞めた。働く保護者に優しくない」
うん、それはそうだ。
チマチマと持ち物すべてにお名前つけ。袋物の指定もあり。チマチマと手書きのあれこれ。おむつにも名前書く。お迎え前にどこそこ行けない。仕事が終わればすぐお迎えを。37.5℃以上の熱があればすぐお迎えを。
ご協力をお願いします、という一文で添えられるほぼ強制のあれこれ。
窮屈に感じる、自分たちには合わないと思う気持ちも分かる。分かる。
私が0歳児の子の保育園探しをしていたときは、まさに「保活」の苛烈期だった。
長女の0歳4月、2015年台の保活は「とにかく入れなければ」の思い。
入れなきゃ離職、またはこれまた数の少ない認可外保育施設の待ちリストに並ぶ。
私の勤め先では育休延長も選べなかった。制度自体も特例で1年以上、という感じ。今の2年3年取れる仕組みではなかった。
入れれば御の字。入った後のチマチマチマチマも苦ではなかった。その日その日の登園準備の実際は、食器を洗いコップを洗いタオルを必要枚数準備して、おむつにも記名して、ウアアウアアとなっていたものだが。更には年度初めを前にしては小さなクレヨンに名前シールを貼ったものだが。
それが今は、もう「こんなとこ辞める」とQUIT出来ちゃう。他に行くところがある。
しかも「あんなチマチマやってられない」という理由で。
認可保育園にも昭和のルーチンでやってるところもあれば生活規則も緩くフワ~く、更にはデジタルトランスフォーメーションが進んだところもあれば、と多様性がある。実際の施設見学でその辺りを見極めて希望施設を書くものだけど、実際に入ってみないと分からないこともある。見極めが足りない、とか言われたところで別の議論だろう。
私が保活当事者だったころは、「保育園を増やして欲しい」「認可に入れないとやばい状況はおかしい」そういう主張をしてきた。それが改善されていった。今思えば、あれは大きな力だったのだろう。始まりは小さき声とて、「保育園落ちた。日本死ね」のひとことから大きな力に育っていき、そして今がある。
もう大丈夫なんだ。私たちの願いはかなったんだ。良かった。
そうなれば、もう今度は保育士配置基準を見直したり、保育士の待遇改善、働き方改革、施設のデジタルトランスフォーメーションの促進、つまりは「理想の保育」のアップデート、その標準化、そういったことに声を上げていける。
今般のディスカッションで怒ってる人も多いけど、私は安堵した。そして今の当事者たちを応援したい気持ちが強まった。
私たちは問題の一つを突き崩すことができた。
大丈夫。貴方たちの願うものも、きっと手に入る。