産後うつかと思いきや双極性障害(Ⅱ型)でした。というわけで治療開始してもう2年が経ちました
気分障害の当事者がつらつらと書き連ねる治療の感想になります。
万人に通用する障害の乗り越え方や治療の進め方についての情報はありません。私がこうだった、という一つの事例でしかないことをまずお詫びいたします。
(せめてものお詫びの気持ちで)障害についてお知りになりたい方は、厚労省の情報をご参照ください。
また、かかりやすい精神科を受診し、お医者様とよくお話しになることで障害を受け容れ、人生を穏やかにすることがベストであると考えています。スピリチュアル系列、反現代医療に走ることなく、この障害と共に生きる道を探していただきたく思います。
拙ブログは雑記ブログです。精神障害以外の話題についても雑多に記載しておりますため、双極性障害Ⅱ型の情報のみご覧になりたい方は、 双極性障害II型 カテゴリーの記事一覧 をご覧ください。
今日お話しするのはこんなことです
「もしかして私もか?」
SNSで発信がしやすくなったことも助けとなって、発達障害当事者の人の見ている世界も、発達障害非当事者の自分にも見えてくるようになりました。
で、気づいた。「もしかして私もか?」
脳の多動
慌ただしく日常が進み、毎夜毎夜「やっとひとり時間だ」と充実した時間を送りたいのもやまやまながら、そして体は疲れ切っているから寝ればいいものの、どうにも「リベンジ夜更かし」をしてしまいます。
Twitterに時間を溶かすのはいいにしても(いいのか)、パズルゲームを延々やって、ECサイトのアプリを見てカートに突っ込んで決済一歩手前までいったり、あの俳優さん何て名前だっけ、Wikipedia延々読んじゃうな~~
といった感じに思考が取っ散らかる。
これもしかして「脳の多動」?
ということはもしかして私、発達障害?
主治医の見解
診察日に主治医に聞いてみた。
「脳の多動」がこれどーなんです?というレベルの心配になってきたので相談してみた
— 双極II型のたかえさん🍋 (@BidiTke) November 5, 2021
・幼少期からか?→そうでもない
・一人暮らしして以後に困難になった?→そうでもない
幼少期から症状があれば発達障害の懸念はあるけど、そうでもないし、双極性障害の症状の一つ「集中困難感」により多動も出る
集中困難感は軽躁でも抑鬱でも出るから区別はつけづらい
— 双極II型のたかえさん🍋 (@BidiTke) November 5, 2021
ふむふむ思いつつ「どとらも脳の問題ですからね〜」「ね〜」と落ち着いた
今月は発達障害についていくつか本を読むぞ
学んでおきたい分野だし
「もしかしたら、と思うんですけど」と聞くと「お小さいときからですか?」「通知表に落ち着きがないとか書かれたことありますか?」「一人暮らしし始めたときに困った、とか始まりましたか?」と成育歴からの問診になりました。
子どものときはいろいろと考えてしまって集中できない、ということはなかったし、通知表も優等生ぶっていたのが奏功して良い評価ばかり(自分で言うな)。一人暮らしをし始めたときも別に遅刻が増えたり忘れ物が増えて困った、とかいうこともなく。
主治医から「集中困難感」と言うワードが出て「あ、なるほど」と得心がいきました。
ひとつのことに集中したいながら、家のことや子どものことを考えたらあれこれ別の作業をし始めてしまう。これ結構主婦の宿命的な気がします。自分のやりたいことはそっちのけで家族のためのことに時間を費やす。
そしてその「集中困難感」は双極性障害Ⅱ型の症状のひとつでもある、と。
集中困難感から脳の多動が始まったり、逆にうっかりミスが出たりするということでした。ついでに言うと鬱フェーズでも躁フェーズでも出ることだっちゅうことで。あぁ、躁のときはめっちゃ集中するゥ!とかいう状態が欲しかった。
双極性障害は気分の調節がうまくいかない「脳の障害」。
そして発達障害も脳の発達の度合いに凸凹ができる「脳の障害」です。
どちらも脳のなせるワザで、両方ない人もいれば片方だけある人もいて、そして併存する人もいる。そういうことでおかしくはないし、どちらも薬物治療や対処療法で手当てが可能なんですね。
ここまで聞いて「私はただ双極性障害の一つの症状として、脳の多動があるのかな」と思い至り、「もしかして私も」の不安は緩みました。学ぶということは不安を緩ませる。良きこと。
そもそも双極性障害に苦しんで、やっと行き着いた先が精神科でした。そこで治療して障害を受け入れ、生活を整え(障害者手帳の取得や自立支援医療の受給など)、新たな疑問があればそこでまた教えを請い、自ら学んでいく。なかなか良いループにいるもんですね
まずは知ることから始めよう
他にも、子どもの偏食に長年悩んでいるので「もしかして娘も」と話題にしまして、偏食の大本である感覚過敏はどうか、触覚や聴覚は、と聞いていただき、「子どもの脳は発達段階にあるから、これから凸凹が均させていくこともあるし、大人になったら帳尻が合う、ということもありますよ」とアドバイス頂戴しました。
子どものことも自分のことも、まずは学んでいくことだなと発達障害について知る本を探しまして、
読みたい本
「しなくていいこと」を決めると、人生が一気にラクになる――精神科医が教える「生きづらさ」を減らすコツ
まずは上掲ダイアモンドオンラインさん記事中の本田秀夫氏のご著書を読みます(図書館予約済)
そこからまた枝葉を伸ばして読書して、学んでいけますように