6月に第二子の次女が生まれてはや2ヶ月。低月齢乳児の成長も目覚ましいものがありますが、3歳年上の長女も日に日に成長してます。
さりとて #上の子可愛くない症候群
出産入院を終えて家に戻り、手伝いに来てくれていた実母も帰り、0歳新生児と3歳児をワンオペでみる産褥期が始まりまして。ちょうどそのときにトイレトレーニングも進めていたところで、どちらにも手がかかるという状況でした。
入院中の8日間はずっとふえふえ泣くか泣かないかの新生児と二人。御見舞にと夫と長女と義母とが病室に来ると、それまでの静寂が破られ大変賑やかな状態になり驚いたものでした。長女に「もう少し小さいお声で話してね」と言ったところで妹フィーバーの彼女に届く願いでもなく。長女はいつもの調子でいるだけなのに、
あ〜〜も〜〜〜うるさいな〜〜〜〜!!!
と思ったことは事実です。
上の子可愛くない症候群?
これは何か私自身に心境の変化があったのだなと、一息入れ、ツイッターのTLでちらほら目にしたこちらの「上の子可愛くない症候群」を調べました。
再度読み返して、「今の私やん」。ついに我が身にもふりかかる病。
我が家の対策
病名は分かりましたのであとは治療するのみです。
物理的な分離・上の子とお散歩
とにかく夫が次女の世話に回れるチャンスを見計らっては長女と触れ合いました。
この時のインスタはこんな感じです。
とにかくべったり。
自分の負担を減らす
あとは自分の負担を減らして「心に余裕を持つこと」ですが、それができるのって人手があるときでしょうよ、、、と思いつつ、次女が新生児期の一月はとにかく家事をサボりました(いつも通り)。
義母・実母、ドゥーラさん、チャイルドマインダーさんといった人にも頼り、長女の遊びにしっかり付き合っていただいたり、家事を助けていただいたりました。
おかげさまで産後の回復も早く、8月の産休明けの頃には「もう働きたいな」と思うまでに。
そうこうする間に
そうこうしている間に長女と次女は「姉妹」の縁を結んでいき、私自身の役目である、長女の母と次女の母、という二人分の母の役目もゆっくり合わさっていき、「姉妹の母」となっていきました。
親が心に銘じること
私達夫婦はそれぞれに4人きょうだい、2人姉妹ときょうだいがおります。そしてこの先の見えない時代に生きるロスジェネ後期。金融系のセミナーに行けば「自助(自ら稼いて貯金すること)も公助(年金など)も効かない時代」と嫌ほど聞かされます。
そのような時代の先を生きる子どもたちにあっては、きょうだいという横のつながりを持ってもらうのがよいのではないか、と考え脱ひとりっこを決意したのでした。
そのカウンターパートとしてある長女については、「長女は自ら望んで長女になったわけではない」ということを、常に心においておかねばならないことと考えています。
「お姉ちゃん/お兄ちゃんなんだから我慢しなさい」と自ら望んで得た属性でないことで我慢を強いられること、そんなの女子だから一律減点みたいな理不尽ですよ。
かつてはまかり通っていた理論もほころびを見せた昨今にあって、私は長女となった彼女の心をなんの呪いもかけずに育みたい、そう思います。
3歳児が見ている世界
とまぁ3歳長女を「お姉ちゃん」ではない普通の3歳女児として見る訓練を積むことにいたしまして、それでもなお彼女の偏食には困ったものでして。
ていうか子あざらしはほんとに何なら好きなのだろう
— 子豆慈しむたかえ ⁽˙꒳˙⁽˙꒳˙c(◜ω◝ c )3 (@tk_e) 2018年8月18日
現在3歳、まさかハタチ超えても「私ごはんと納豆とかぼちゃの煮物しか食べたくないんだよね〜☆」とか言わんよな???
白ご飯か炊き込みご飯、納豆、かぼちゃの煮物、ポテトフライなどしか好んで食べず、焼き魚や煮付けは一口食べてごちそうさま。何なら食べるのかといった子です。保育園での食事は毎食「完食!」マーク。おかわり!がつくときも。
しかし家ではほとんど食べないのです。
それにしたって食事が遅い
そして食事が遅いこと遅いこと。
一口食べてはぽーっと呆けたり、二口食べては歌いだし、三口食べては「きょうほいくえんでね、まーくんがほっかいどうにいっちゃったの」。
まーくんが北海道に行っちゃったのは5月だよ、と都度都度情報を訂正したり、表面上は笑顔ですが「この話題何度目だ。も〜早く食べようよ」と少なからぬストレスを感じるのでした。
「フォークさん、たすけて〜」
そんな毎日の夕飯どき、長女がフォークとスプーンをおもむろに近づけたり離したりして遊び始めました。
「スプーンさん!いまいく!」
あれ、この感じ、アンパンマンによくある風景。
もしかしたら長女はそこらにあるモノを、様々のキャラクターに見立てて世界を遊んでいるのでは。
気づいたからには36歳児も遊びに参加することにしました。
「フォークさんのお仕事は、長女ちゃんのお口にご飯を運ぶことだよ〜」
長女の顔がぱっと華やぎ、それまで「ほら、」と言ってフォークを口に近づけても開くことのなかった口がぱっと開きました。もぐもぐ。「おいしい!フォークさん、ありがとう!」
久しぶりにゴミ箱に流し込む残飯の量が少ない食事時でした。
育児マンガのご紹介
その「世界を遊ぶ」感覚は、これらの育児マンガに触れていたから知った感覚です。
トミイマサコさん「ふくちゅうワンダーランド」
この3歳マメちゃんのぽ〜っとした感じ、まさに今の長女でした。
そのマメちゃんのお腹にワンダーランドを作りゆくお母さん、トミイマサコさんの優しい導き。この作品を知ったときは長女はまだ1歳2歳でしたが、幼児食の頃にはこの語りかけをやってみたい!と思ったもので、そして最近まですっかり忘れてしまっていました。「フォークさん」「スプーンさん」と掛け合いを始める長女の姿に、3歳児は私とまた別の世界を見ているんだ、と気付かされてやっと思い出しました。
とよ田みのるさん「最近の赤さん」
そしてそのトミイマサコさんのパートナーであるとよ田みのるさんの「最近の赤さん」。こちらは夫も好きで書籍もkindleも購入しました。
カラーリングの夢かわいい感じや、赤さん(マメちゃん)のポップさ、青いタヌキに描かれるトミイさん、全部可愛いです。育児のそれぞれのフェーズのあるあるが満載で、これから育児をする方にも、すでに通り過ぎた方も楽しめます。
中でも印象に強く残っているのが、とよ田さん(パパ)が寝かしつけする夜のマメちゃん。あっちに行ってはこっちに行って、あれしてこれして、親は「も〜〜早く寝てよ!!」と思いがちなシーンに、パパであるとみ田さんは「マメちゃんはお気に入りのパペットを仲間に、家中のお宝を探して冒険しているのかもしれない」と想像します。
この、お子さんの行動を無下に否定しない考え方、とても感銘を受けました。
子どもの見ている世界
原理的なことながら、つい忘れてしまう「子どもと親とは別人格」であるということ。毎日いっしょに暮らしているから、同じ方向を向いていくべきであると考えてしまいがちです。しかし、本来的に子どもと自分の見ている世界は違います。
子どもの見ている世界を想像し、その行動を肯定すること。
それだけでも「上の子可愛くない」といった何かと何かを天秤にかけてジャッジすることもなくなるように、姉妹の育児が始まって2ヶ月経った今は思います。
これからも、3歳長女も0歳次女も、「この子たちはどんなふうに世界をみているのかな」と尊重し、尊敬し、一緒に成長していきたいです。