ほぼ黒ワンピース生活

ほぼ毎日黒のワンピースを着ています。考えたことなどあれこれと。

離婚したくて家出した夜、の覚書

家出をした。さすがに夫婦関係を維持できないと思った

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いろいろあって、最後の藁は落ち、合理的に考えたら離婚が最適解であり、離婚の申し出をするもYESもNOも返ってこずに、その曖昧に過ぎる夫の意思表示に対し、抗議活動としての家出をした。

大事な物、財布、スマホ、モバイルバッテリー、通帳印鑑、保険証、自立支援医療受給証、CHROMEBOOK、CHROMEBOOKのバッテリー、輪針のセット、ニーシモネのノートパッド、ジェットストリームの1.0mmボール青色、それらを詰めこんだリュックは思いの外に重たかった。

重たくなってしまったリュックを助手席に乗せて走ったら、レガシィアウトバックがアラートを出した。助手席に人が乗っていると判断したらしい。人じゃなくて、私の大事な物たちです。結局リュックにシートベルトを掛けてアラートを終わらせた。

 

「家出します」のメール以降なんだかんだとやり取りがあり

「話し合いを」なる相手の一文で感情が氷解した。

 

結局、アウトバックで出かけて隣町のバーミヤンで麻婆豆腐を食べ、Fire 7で鬼滅の刃を読み、ドリンクバーのジャスミン茶をHOTとCOLDで楽しみ、幹線道路を法定速度で走り、ローソンで氷結ストロングを買って帰宅。

 

自宅駐車場で考えたこと:

 

理不尽に思うことがたくさんある。

子どもの病気や家のことで仕事を調整するのは全部私。

最初は「私のほうが調整付きやすいからいいよ」の一言で、自分のことにしていた。

だけど自分の仕事もどんどん辛くなっていき「この日は休めない?」そう聞いても「俺無理」の3文字が返ってくる。

 

調整してよ、頑張ってよ、思うだけで言えない。

 

結局私は仕事自体も失ってしまった。

6s-adviser.hatenadiary.jp

夫だけが原因でもないけど、夫が子どもの不調に付き合って業務調整をしなかったことは原因のひとつ。

 

私の失業以降、夫はなんとなく、私の仕事自体も自分の制御下におけるものだと誤認識しているように思う。実際はそうではないんだろう。だけど、そう考えたほうが合点がいく発言が増えた。

彼は何も本心を言わない。言わないことが美徳な九州男児。早く滅びろ、その価値観。

 

結局は家に帰った。たった3-4時間の「家出」だった。

リビングでいつもの場所に座り、氷結ストロングを空けながら夫に私の心情をぶちまけた。

だけど夫からは何も返ってこなかった。

 

 

もう十分に離婚の理由は成立しているんじゃないか、そう思う。

協議が夫婦間で整うのであれば、法律事務所などを通さずとも離婚は成立するだろう。あとは届けを出すだけやんか

 

私よ、自由になれ。

 

これまでの苦労を相手に体感させろ、

孤独を味わわせろ

死にたいと思うまで落ち込ませろ

子どもに何を食べさすか、そういうことで仕事に割くリソースを削らせろ

それで「最近たるんでるんじゃないの?」とか上司に言われろ

「お迎えに間に合わない」その焦りを体感させろ

残した仕事に後ろ髪引かれつつも、急いで駅に向かう足の重さを味わえ

 

そういう気持ちでありながら、そういう気持ちではない

ただ分かってほしかった。辛さ、苦しさ、もどかしさ。

 

それらを平然と分かち合う夫婦もいると知っているからこそ、分かち合っていない夫婦の片方である自分がつらかった。隣の芝生が青いどころか輝いて見えた

時代は確実に変わっている。だけど、「私の」相手が変わっていかない。

それがもどかしい。

 

 

しかし、他人は変えられないものであるから、

彼を変えようとする努力は徒労でしかなく、無意味の努力であるということも知っている。

ならば、合理的かつ前向きな解決策はただ一つ、離婚なのではないか。

そのマイクロレベルのサンプルとして、私がいない3-4時間を作った。

 

家はあらかた片付いて、子どもたちは寝息を立てていた。違う、私がほしかったのは整った家でも、イクメンでもない。私が尊重される環境だった。私に敬意を持ってほしかった。尊重してほしかった。それは伝わらない。

 

「尊重してくれ」など言おうものなら、その時点で他者からの尊重など消える。

 

堂々巡りの論理に疲れてしまう。

私はやはり、この渇望とともにどこかに消えていかないと、今後一切が矛盾の前に消失する。

 

 

離婚届に自分の名前を書く。もう耐えられない。もう耐えない。