ほぼ黒ワンピース生活

ほぼ毎日黒のワンピースを着ています。考えたことなどあれこれと。

読んでました:「保育園義務教育化」古市憲寿

読んでました「保育園義務教育化」古市憲寿

 

 

2015年から一向に状況が変わってないという暗澹たる状況

2015年発行のこの書籍なのですが、なんともかんとも「保育・幼児教育を巡る状況が一向に変わっていない」からこのたび改めて書籍紹介といたします。

思えば「保育園おちた、日本死ね」が出たのも2015年だというのに。何で一向に何も変わらないのか。

 

目次の引用:

はじめに 「お母さん」が「人間」だって気づいてますか?
第1章 「お母さん」を大事にしない国で赤ちゃんが増えるわけない
第2章 人生の成功は6歳までにかかっている
第3章 「母性本能」なんて言葉、そもそも学術用語でもなければ根拠もない
第4章 少子化が日本を滅ばす
第5章 草食男子が日本を滅ぼすというデマ
第6章 女性が今、社会から待望されている
第7章 0歳からの義務教育 

 

「はじめに」からしてすごい衝撃

公衆無線LANくらいのレベルでジャパンに存在している「え?お母さんってそんなもんでしょ?」という「母性神話」への誤解をビシっと指摘してスタート。

そうですそうです、「お母さん」だからといって家族の誰よりも早く起きて家族分のお弁当を作って家族を起こして周り、一汁三菜の見た目にも麗しい朝食を提供し、家族分のアイロンをかけ縫い物をし、夜は家族の誰よりも遅く寝る、みたいなお母さんは

 

無理しとるわ!!!体壊すわ!!寝たいわ!!!

 

しかし思いました。

この文章が「衝撃」だったということは、私自身も「『お母さん』ってそんなもん」と思っている張本人だったんです。

そして2015年初夏に長女が生まれて自分もお母さんになって初めて、「今の私は理想のお母さん(妻)の姿じゃない…」と産後うつに転びやすい危険領域にある体調で、悶々としていたものでした。

その2015年の8月にこの本が出て良かった。ある意味救いの書でもあるのです。

 

さてはて読了後にどうしたか 

上記のような気づきがあったので、「体壊したくないし、私は私で『お母さん』という生き物ではない。自分にできることしかしない。頑張りすぎない」を心に決めました。具体的には、

家族の誰よりも早起き?出来たらね〜

一汁三菜の朝食?朝は炭水化物さえ取れれば良いのでは〜?

アイロン掛け?幼児がいて危ないでしょクリーニング持っていって

縫い物?やりたきゃやるけど既製品買ったがきれいで丈夫だよ〜

家事残ってるけど眠いから寝るねおやすみ

総じて、無理なもんは無理。

この考え方から発して #ゆるいワーママ特集 が生まれたようなものです。 #ゆるいワーママ特集の顛末はこちら

 

6s-adviser.hatenadiary.jp

 

「理想の保育園」が叶うと良いな

書中では保育所の増設が難しい要因をひとつひとつ潰していってくれています。

中でも心に残っているのが「高層階保育園」。

認可保育施設の用地基準としては「1階」が厳格に定められているところ、今更1階で保育所を開ける場所なんて限られています。それが理由で保育所が増やせない、と。お役所様ぁ〜〜〜(災害時の避難を考えてのこととは想像しますが…)。

しかし思うに、高層ビルとて耐震性能は上がりに上がっており、昨今はビルの中にいたほうが安全ともなっています。それなら高層階に保育園があっても良いのでは。何より、職場の風景のすぐ近くに、ポンっと子どもたちの笑顔や嬌声が響くなんて、素敵なことだと思うんです。

みんな昔子どもだってね…

「職場の近くで保育園なんて。子どもの声がメイワク」みたいに言う人が必ず出てくるでしょうけど、昨今の防音技術すげぇぞ?先日防音技術周辺の特許調査を受けており、感心したものです。子どもを責めないで、テクノロジーで解決。技術の進歩により出来ることは増えています。

 

さて、もう一回読み直しましょうかね。

 

■今回ご紹介の書籍はこちら: